中医体質分類(九種類)
これらは現代中医学で用いられる、簡単な自己体質判断のツールです。
中医体質分類(九種類) 中医学では、人の体質は先天的な素質と、後天の飲食・起居(生活リズム)・情志(メンタル)など多要因の影響を受けると考えます。
体質が異なると、外界刺激への反応や罹患傾向にも差が生じます。
よく用いられる九種類の体質には、平和質・気虚質・陽虚質・陰虚質・痰湿質・湿熱質・血瘀質・気鬱質・特禀質が含まれます。
体質の把握は個別化された養生や補助的な調整に役立ちます(医療的な診断ではありません)。
なお、実際の施術時には更に詳しく弁証しますので、この限りではありません。(例えば、気虚ならば心気虚、脾気虚、肺気虚などがありますし、他の証と混じったりすることもあるので、複雑なものとなります。)
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平和質
特徴:体型は均整がとれ、皮膚にツヤと弾力がある。
目に神が宿り、顔色は血色がよい。
精力が充実し、反応が敏捷。
睡眠が良好で夜間のトイレもなく、手足は温かい。
食欲があり、排便も正常。
性格は楽観的で、環境への適応力が強い。。
かかりやすい疾患: 病気になりにくい。
養生:規則正しい生活・バランス食、過労と徹夜を避ける。 -
気虚質
特徴:顔色にツヤがなく、元気が出ない。
頭がぼんやりしやすく、物忘れが増える。
声が小さく、息切れ、話すのがおっくう。
疲れやすく、動くとすぐ汗をかき、風邪をひきやすい。
舌は淡く大きめで歯痕がつき、食欲が落ちることが多い。
かかりやすい疾患:
1. 風邪
2. 胃腸の不調
3. 脱肛・子宮下垂
4. 浮腫み
5. 不妊症
養生:十分な睡眠、気血を補う飲食、適度な有酸素運動。 -
陽虚質
特徴:手足が冷え、寒がりで温かさを好む。
寒気や風に弱く、尿は透明で量が多い。
大便は軟らかくなりがち。
筋肉はややたるみ、元気が出ず、眠気やだるさがある。
腰や膝が重だるく、冷汗をかきやすい。
尿頻・尿意切迫も起こりやすい。
かかりやすい疾患:
1. 胃腸病
2. 泌尿器系疾患
3. 関節痛
4. 下痢
5. 性機能低下
養生:温陽護寒(首腹腰の保温)、食事は温性の飲食のものを摂り、生冷のものを控える。 -
陰虚質
特徴:めまい、目のかすみ。
口や舌の乾燥が出やすい、のどが渇きやすい。
ほてり、手足のひらが熱く感じる。
夜間に寝汗をかくことがある。
皮膚は乾燥しやすく、目の乾きも起こりやすい。
冷たい飲み物を好む傾向がある。
かかりやすい疾患:
1. 不眠
2. 便秘
3. 咽の渇き
4. イライラ
養生:あっさりとしたものや潤いのあるものを食べ、辛いものと夜更かしを控え、心を穏やかにする。 -
痰湿質
特徴:体型がぽっちゃりしており、特に腹部に脂肪がつきやすい。
体が重だるくむくみやすい、疲れやすい。
皮膚が油っぽい、口の中がねばつきやすい、痰が多く、汗がべたつく。
胸のつかえや腹部膨満感が出やすい。
かかりやすい疾患:
1. 高血圧
2. 咽喉炎
3. 糖尿病
4. 肥満
5. めまい
養生:あっさりしたものを食べ、糖分や油を控える、適度な発汗(早歩き・サイクリング)。 -
湿熱質
特徴:顔が脂っぽくテカりやすい、ニキビが出やすい。
口苦・口臭、口が乾くがあまり飲みたくない。
尿が短く濃い色になり、大便は粘り気があってすっきりしない。
イライラしやすく、頭痛が出ることもある。
かかりやすい疾患:
1. 口臭
2. ニキビ
3. 皮膚のかゆみ・湿疹
4. 黄疸
5. 尿意切迫・排尿痛
養生:酒・辛いもの・油を控え、温水と味のしつこくない野菜果物を食べる、規則的な生活。 -
血瘀質
特徴:顔色がくすみやすい、シミができやすい、口唇が暗い色になりがち、皮膚に青あざができやすい。
ときどき刺すような痛みがある。
月経時には血塊が出やすく、経血の色が暗赤色になるなどの特徴がある。
かかりやすい疾患:
1. 瘀血による各種疾患
2. 心血管・脳血管系の病気
3. 月経痛
4. がん(リスク要因のひとつ)
養生:活血運動(ジョギング・ストレッチ)、長時間の座りっ放し立ちっ放しは避け時々動く。 -
気鬱質
特徴:感情が繊細で、ため息が多い。気分が落ち込みやすく、憂うつ・怒りっぽさが出やすい。
食欲が低下し、胸脇のつかえ、胸や脇が張って苦しくなる。
咽に何かつかえているような違和感(梅核気)が出ることもある。
かかりやすい疾患:
1. うつ症
2. 月経痛
3. 乳がん(リスク要因のひとつ)
4. 不眠
5. 頭痛
6. 胃の不調
養生:ストレスケア(瞑想・腹式呼吸・散歩)、日光活動を規則的に。 -
特禀質
特徴:特定の物質に対して過敏に反応しやすく、喘息、皮膚のかゆみ、引っかき跡が濃く残りやすいなどの症状が出やすい。
かかりやすい疾患:
1. じんましんなどの皮膚病
2. 日光アレルギー
3. 薬物アレルギー
4. 食物アレルギー
5. 花粉症
養生:誘因の回避、規則的な生活、医師の指示に従った服薬。中医調整は段階的に。
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